手帳はいつも私の相棒・4
溺愛したバーチカルタイプ、アクションプランナー
↓前回のお話
大混乱が一瞬で解消されたバーチカル手帳
事業会社に転職して、社内部署間で仕事をやり取りする際のお作法の多さ・ルールの細かさに頭がパンクしそうになった。
何かしようとするたびに、様々な部署に膨大な量の申請や依頼やお伺いを立てなければならず、実作業の単純さに反して一つ一つのお作法がめちゃくちゃ細かい。ルールは部署や人によって違うし、口づたえ文化なので、各担当者に聞いて回らないと全体像が見えてこない。「希望日の◯日前の◯時までに」が全部バラバラ、「どれがどれの前で後で」が複雑怪奇。幾重にも折り重なった旧体制の名残に、会社の長い歴史を感じた。
とにかくまずは理解してこなさなければ、と気合を入れて向き合い、細かすぎるタスクはデジタルツールを使って何とか整理。が、時系列がどうにも複雑なので、タスク管理だけではうまく俯瞰できない・・・!
この時初めて使って感動したのが、週間バーチカル手帳。使ってみる前は、時間がないのが可視化されて、余計に気分が落ちてしまったりするんじゃないか、と不安もあったが、まったくの杞憂だった。逆に「ここにこれだけ時間を確保してある」ということが視覚的に認識できるのは、思った以上に心の平安につながったし、それによって安心して「今」に集中できるようになった。時間を面でとらえることで、スケジューリングもものすごく楽になり、無駄な時間も発生しづらくなった。
ちなみにバーチカル手帳で大好きだったのがアクションプランナー。紙の厚さ、シンプルなフォーマットが妙に使い心地良く、セミナー付き料金になって値上がりしてしまうまで、心底気に入って使っていた。
デジタルツールで十分なのではという疑問
バーチカルはGoogleカレンダーで事足りるし、むしろデジタルの方がリスケも簡単。でもなぜデジタルだけではいつもうまくいかないのかなと考えると、私の場合は、やはりパソコンから視線を紙に移すことや、タイピングではなく手書きするという動作自体が、気分転換や単調に感じる作業のアクセントになっているのかなと思う。
それから、「自分の頭の中をアウトプットする」という行為は紙でもデジタルでも一緒だが、「外に出す感覚」と「出したものを客観的に自分で見る感覚」が、紙に手書きの方が明らかに強い。だから、混乱している時や、ふわふわしてしまって地に足がつかない感じになってしまった時ほど、紙の手帳が心強く感じるのではないかと思う。
なので、逆に心が本当に弱っている時は、デジタルのふわふわ感がちょうど良かったりもするのだ。
(↓その5に続く)