フラットホワイトの午後

手帳のこと、本のこと、映画のこと。

手帳はいつも私の相棒・3

使い方いろいろデイリータイプ、ほぼ日手帳カズン&オリジナル

↓前回のお話

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就活で手帳を活用する醍醐味を知った私は、その後、状況に合わせていろいろなタイプの手帳を使ってきた。いつか「私の定番」に出会うことに憧れて手帳ジプシーをしてきたけれど、最近ふと気がついた。その時々の自分に合った手帳を臨機応変に使うのって、とても楽しい!ということに。

荒んだ心を元気にしてくれたデイリー手帳

写真のスクラップも大好きなので、ほぼ日手帳のようなデイリータイプの手帳に、毎日デコページを作ることにも憧れた。実際、慣れない職場に激務でストレスが半端なかった時期、寝る間も惜しんであえて毎日デコ手帳をやってみたことがある。自分が楽しいと感じられることをする時間を少しでも増やしたかったから。

これ、実はとても良かった。当時使ったのは、ほぼ日手帳のカズン。絶対にネガティブなことは書かない、気分が明るくなることだけを書こう、と決めて、自分の心がときめく写真をネットで探してプリントしてスクラップ。その周りに小さな文字でギッシリ1ページ書くと、ものすごい満足感で満たされた。好きな写真ばかりを集めて貼っているので、見返してまたワクワクした。手帳を書くことで、荒んだ心が本当に救われていた。

最初は、実際の毎日にはいいことなんてあまりないのに、無理にポジティブなことだけを書いたりしたら、余計に虚しくなって辛くなるんじゃないか・・・と思っていた。でも、全然そんなことはなかった。最初の数日は「楽しい気分になるであろう時間を増やす」ために、機械的にデコページ作りをこなしていた感覚だったが、数日後には虚しくなるどころか本当に心に元気が生まれたのだ。

しかし睡眠不足と疲労には勝てず、デイリーデコ手帳は約6ヶ月で終了。それでも、あの状況で6ヶ月も続いたことに今でも驚く。たまにまたやってみたくなるけれど、時間に余裕があると写真選びや書く内容に悩んでしまって、逆に全然続かない。残念だ。

並行案件を支えてくれたバレットジャーナル的使い方

かつてウェブ制作の仕事をしていた頃、寝る間も食べる間も削って常に5〜8案件まわしていた時期がある。案件の大きさや業務量・業務内容はいろいろで、並行作業は苦手ではないものの、ここまで多いと流石に混乱した。その時期の私の相棒は、ほぼ日手帳のオリジナル。今思うとバレットジャーナルに近い使い方をしていた。

当時はとにかく時間がなくて、とにかく早く作業に入りたい!という気持ちだったが、あえて毎朝必ずその日のタスクを案件毎に色分けして手帳に手書きする(案件分の色数はないから色は重複したけど)、ということをしていた。タスクの量的にはもう少し大きい手帳の方がいいかなぁという気もしたが、客先に出向くことも多く他の荷物も多かったので、コンパクトに持ち運べるほぼ日オリジナルに、細かい文字でギッシリ書いていた。

パソコンでタスク管理した方が便利で速いのでは、とも思うのだが、手帳に手書きすること自体が気分転換にもなっていたと思う。あと、私の場合は、パソコンにタスクを打ち込むよりも、手書きした方が記憶にしっかり残るので、対応漏れなどのミス防止にも良かった。

朝一番にこれをしておくと、全タスクを俯瞰してその日の優先順位をつけやすかったり、ふとできた隙間時間に別案件の小さいタスクをパッと片付けられたり、何かと効率よく仕事を進められた。タスクを終える毎に手帳に視線を移し、完了のチェックマークを書き込むことで、一つ一つの作業の始まりと終わりをはっきり認識できたのも、メリハリがついて良かったのだと思う。

一番良かったのは、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と頭がゴチャゴチャになるのを防ぎ、作業中は安心して作業にガッツリ集中できたこと。それから、忙しすぎるとやってもやっても何も片付いていない絶望的な気持ちになるけれど、今日は具体的にこれだけタスクをこなした!と視覚で認識できたのもとても良かった。

この時期は非常におかしな働き方をしていたので、手帳をうまく使えていなかったら早々に潰れていたのではないかと思う。おかしな働き方は絶対に絶対にオススメしないし、私ももう二度とやるつもりはないが、この時期の私もやっぱり手帳に救われていた。

(↓その4に続く)

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