フラットホワイトの午後

手帳のこと、本のこと、映画のこと。

手帳はいつも私の相棒・1

とっても大雑把な私と手帳の記録

手帳が大好きだ。

初めて手帳を買ったのは、小学3年生くらいの時だったと思う。家の近くにあった可愛いカントリー調の小さな雑貨屋さんで、確か600円くらいだったかな。手のひらサイズの綴じ手帳。フカフカした布カバーは、落ち着いた黄緑色のチェック柄。どうやって使っていたかは覚えていないけれど、お店で手に取った時のワクワク感は今もよく覚えている。

手帳が相棒になった日

その後の手帳の記憶は、一気に大学3年生の頃まで飛ぶ。私にとって手帳が「なんとなくワクワクする物体」から「相棒」に変わったのがその頃。そう、就職活動だ。

就職氷河期真っ只中だったので、最初から100社くらいは落ちて当然の覚悟で挑んだ。結構な集中力と勢いだったと思う。説明会や面接の予定はもちろん、応募記録や会社毎の採用試験進捗状況などは、すべて一冊の手帳にまとめていつも持ち歩いていた。例に漏れず圧迫面接なんかも体験したけれど、就職活動を前向きに楽しみながら乗り切れたのは、手帳のおかげだったと思う。

手帳の何が良かったかって、

  • 「これを見れば全部書いてある」という安心感
  • 自分の歩みが客観的に認識できること
  • まだチャレンジできる機会がこんなに残っていると認識できること

大きくは、この3点だったのではないかと思う。

「これを見れば全部書いてある」という安心感

少なくとも100社は落ちる覚悟で始めた就職活動。私には最初からコレ!という明確な希望職がなかったので、まず応募を始める前に様々な業界を調べて自分が何をしたいかを絞り込んでいった。当時はまだインターネットが今ほど日常ではなかったので、説明会に積極的に足を運んで情報収集。コレだ!と希望職を絞ったら、今度はその職業を募集している会社の説明会にどんどん出掛け、少しでも良さそうならすぐに応募。スケジュールは手帳でしっかり管理した。

あれやこれや忙しい日々に「スケジュールは手帳を見れば絶対に大丈夫」という安心感は思った以上に大きかった。その安心感があったから、行動する時は行動そのものに思い切り集中できたし、一息つく時は思い切りリラックスして休むことができたのだと思う。

(↓その2に続く)

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